九州式結納 大分県の結納と結納返しについて。

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地域別結納飾り

大分県の結納

結納と結納返し
婿方は仲人夫妻・両親・立合いの親族の方一人で行きますが、最近は本人も行く事が多いようです。両親と兄弟に富久土産を持って行く。嫁方は両親と本人と主な親族で受けます。
結納披露は取り立てて行ってはいません。

結納に対する返礼は全体の約三割程度の方が行っているようです。
結納金の一割程度の品物で返す場合が多いようです。
結納前に行う儀式
大分地方(別府・大分)では酒2本、鯛2尾を「要打ち」として嫁方へ持参するようです。最近ではあまりみかけませんが、反物を持参する事もあるようです。
大分郡部では「壽留」と呼ばれています。持参する物は同じです。
大野郡では「日ぎわめ」と呼ばれています。同じく持参する物は同じです。
結納金の金額
平均して約50〜70万(月給の2、3ヶ月分)
荷納め・土産など
結婚式の一週間位前に両親又は仲人が行きます。婿方は荷受書を出す。昔は酒肴で接待したが最近は車で行くので、引出物又は酒肴料を包んだりしているようです。手伝人(家具店等)への祝儀はありません。家族への土産を一緒に持参しましょう。

標準的な結納品の例

9点・11点セットの結納が最もおおく使われています。品目は茂久録、御熨斗、寿恵広、小袖料、寿留女、子生婦、家内喜多留、家慶鯛、御知家 が主流です。結納茶には「箱茶式」「壺茶式」「筒茶式」の3種類があり地域によってそれぞれ使い分けられています。

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角樽について 熨斗について 寿恵廣について 小袖料について 子生婦について 寿留女について 高砂人形のページへ 指輪飾りについて 御知家について

指輪台

婚約指輪のことで、縁起の良いおめでたい字を当てて、結美和と書きます。

高砂人形

尉(じょう)と姥(うば)の人形のことです。 共に白髪になるまで夫婦仲睦まじくという願いが込められています。

角樽

現代では「酒料」として、家内喜多留金封に現金を包みますが、九州では角樽を使用し清酒現物で贈ります。 一対(二本)が正式ですが、一本の使用でも問題ありません。

鶴(のし)

鶴飾り。のしあわびとも言い、もともとはあわびを薄く伸ばした物でした。 昔からあわびは貴重な食材で不老長寿を象徴し、現代では贈り物に対する祝意も込められています。

松(小袖料・結納金)

結納金をつつんだものです。昔は着物の小袖を贈っていたことからこういわれます。 地域により、「宝金」「御帯料」ともいわれます。女性から男性に贈る結納返しでは「袴料」ともいいます。 九州式では松飾りの下に置く場合が多いです。

竹(子産婦)

昆布は強力な生命力と繁殖力があることから、子宝に恵まれ元気な子供を授かるようにという気持の表れとして、子孫繁栄を願って贈られます。 九州式では竹飾りの下に置く場合が多いです。

梅(寿留女)

するめイカの干物です。日持ちがすることから、幾久しく幸せな家庭を築くようにとの願いと、 噛めば噛むほど味が出ることから、味のある仲のよい夫婦になってほしいとの願いが込められています。 九州式では梅飾りの下に置く場合が多いです。

御知家(お茶)

お茶のことです。お茶には「何度も出ないように」という意味から 「これで結婚を決め、再度こうした儀式を持つ必要がないように」 という気持ちが込められ、番茶が使われます。

亀(寿恵廣)

亀飾り。一対になった純白の扇子。純白は純潔・潔白・純真無垢を示し、 扇を広げた形は末広がりで反映を象徴し、一家が末永く栄えるようにとの願いが込められています。

九州式 目録
地域別の結納 -九州地方の結納-